便利屋の料金設定に関する悩み

便利屋の料金設定

便利屋を開業してまず悩むのは「料金設定」だと思います。

 

他の店舗と比べて、料金が高すぎればお客さまからの依頼は少なくなりますし、安すぎては利益を出せず、働けど働けど儲からないという悪循環になってしまいます。

 

それでは価格設定はどのように決めたらいいのでしょうか?

 

この記事では、便利屋の「適正な料金設定」と「価格についてのお悩み」にお答えしています。

 

便利屋の仕事の料金設定は、大きく分けて2パターン

便利屋の仕事は、下記の2つのパターンで料金を設定します。

 

  • 作業項目ごとに料金を設定する場合
  • 時給で料金を設定する場合

 

便利屋フランチャイズの中には、「すべての作業を1時間 3,000円と決めているところがありますが、ほとんどの便利屋は、上記の2パターンで値段を設定しています。

 

私が採用している料金設定の一例を挙げてみます。作業項目ごとの設定とは、例えば下記の通りです。

 

単品クリーニング

換気扇
施工箇所 料金 施工目安
プロペラ式 8,000円〜 1名2時間
レンジフード付きプロペラ式 12,000円〜 1名2時間
レンジフード式 24,000円〜 1名3時間
バス・トイレ
施工箇所 料金 施工目安
浴室、ドア 9,000円〜 1名2時間
便器、窓、照明、床、壁、ドア 9,000円〜 1名2時間

汚れがひどい場合は、20〜30%アップ。浴室のカビがひどいときは、50%アップ。

 

トータルクリーニング

料金算出方法 備考
単品クリーニングを合計し、割引 割引率 10〜20%

 

一般作業

(出張経費×人数)+(時給 3,000円 × 時間 × 人数)

 

上記は一例ですが、作業内容によって値段が決まっているものは、ほかに水回りの補修、空き室クリーニング、草刈り、害虫駆除などがあります。

 

もし料金設定に迷った場合は、フランチャイズの便利屋サイトに掲載されている価格を参考にしても良いと思います。

 

お客さんのふりをして電話をして、見積もりをとってみるという方法もあります。便利屋の料金設定は、店舗によって大差はありません。

トラブルにならないための お客さまへの料金の伝え方

依頼の電話で作業料金の概算が分かるときは、「おおよそ○○円になると思いますが、現場を拝見してみないと、はっきりとした金額は申し上げられません」というようにお伝えし、金額の決定はしません。

 

そして現場を見てから、作業前に料金をお伝えします。

 

もし電話でお伝えしたときよりも料金が高くなる場合は、「ここの汚れがかなりひどいので…」というように、明確に理由を提示します。

 

理由もなく見積もりよりも値段を上げたり、作業が終わってから料金を伝えたりしては、お客さまの中に不満が残り、「もう二度とこの人には頼まない…」という風になってしまいます。

 

せっかく良い仕事をしても、価格の伝え方で心証を悪くしてはもったいないですから、料金の伝え方、タイミングは気をつけましょう。

もし値引き交渉をされたら

お客さまの中には、「もうちょっと安くならないかしら?」と値引き交渉をしてくる方もいらっしゃいます。

 

そんなときは、少し悩んでいる顔をして、しばらく考えて、値引きに応じます。そして値引きするときは、必ず理由を付けます。

 

「まとめてたくさん頼んでくれたから」とか、ハウスクリーニングなら「比較的汚れが少ないので」でもいいです。

 

あっさり値引きされたり、値引きの理由がなかったりすると、「最初からその値段でやってくれればいいのに。料金って、てきとうに決めているのかしら」というように思う方もいらっしゃいます。

 

値引きしたにもかかわらず、不信感をもたれたりしたら割に合いませんので、値引きの仕方も気をつけましょう。

 

値引きに応じなくてもいい場合

 

そして値引き交渉の中には、値引きに応じなくてもいい場合もあります。

 

それはどんなときかというと、「法外な値引きを要求してくる場合」です。

 

たとえばエアコンクリーニングの見積もりの際、「1台 13,000円でお受けしています」とお伝えすると、「他のお店は6,000円でやってくれたわよ」と、50%オフを超える値引きを交渉してくる方がいらっしゃいます。

 

そんなときは、「申し訳ございませんが、うちは6,000円ではお受けできません」とお断りしています。

 

なぜかというと、「できる限りやすく」と法外な値引きを要求してくるお客さまとは、この先、良いご縁がつながっていく可能性が少ないからです。

 

安さで選んでいる方は、もっと安いところを見つけたら、簡単にそちらに乗り換えてしまいます。そういう方は、作業する人間の人柄とか、仕事に対する姿勢とか、仕事のクオリティーとか、そういうものを評価しません。

 

仕事に対して正当な評価をしないお客さまとお付き合いすると、やがてはトラブルになることもありますし、「どんなに一生懸命仕事をしても儲からない」という悪循環に陥っていきます。

 

お客さまは選ぶもの。開業当初はこわいかもしれませんが、そう思っておいていいでしょう。

便利屋で成功する秘訣は、価格競争の海に飛び込まないこと

先ほど、「便利屋の料金設定は、どこの店でも大差ない」といいましたが、便利屋の仕事は価格で差別化はできません。作業のクオリティーも、よほどひどくない限り、どの店に頼んでも大差は無いでしょう。

 

では、成功する人としない人では、どこが違うのでしょうか?

 

便利屋に限らずですが、事業がうまくいっている人には、「この人から買いたい」「この人からサービスを受けたい」というファンが付いています。

 

こういうファンを育てていくことが、事業を軌道に乗せるためには絶対に必要になりましし、そのためには自分自身も努力しなければなりません。

 

明るいあいさつ、ハキハキした受け答え、親切な対応、気軽に相談できる親近感(←ここは特に大切)、クオリティーの高い仕事などなど、絶えず自分を客観的な視点で見る必要があります。

 

そしてお客さまとの人間関係は、仕事の依頼を受ける前から始まっていると考えた方がいいでしょう。

 

つまり『チラシに何を書くか』ということも、とても重要なことになります。

 

チラシを宣伝のツールと思って作り、配っている人と、「お客さま(将来のお客さま)とのコミュニケーションツール」と思って作り、配っている人とは、おのずと売り上げが変わってきます。

 

大切なことなのでもう一度いいますが、「料金設定」で差別化しようと思うと儲からない商売になります。便利屋というのは、『あなた』が商品なのだと心得ましょう。

 

さて、少し話はそれてしまいましたが、料金についてまとめます。

 

  1. 料金設定はどの店舗も大差はないので、他店の金額を参考にして決めて良い
  2. 料金は作業を始める前に伝える
  3. 値引きするときは必ず理由を伝える
  4. 法外な値引きには応じなくて良い
  5. 価格では差別化できないので、価格競争はしない

 

上記5つのポイントを守って仕事をしていれば、大丈夫です。