便利屋の将来性が期待できる5つの理由

便利屋の将来性

「相川さん、今は繁盛しているようですけど、便利屋の将来性ってどうなんですか?」

 

先日、このような質問をされました。真剣に便利屋で独立開業を考えたとき、便利屋業界の将来性は気になることですよね。

 

この質問に対して私は自信を持って、

 

「もちろん便利屋に将来性はあります!発展しかありません」、

 

そうお答えしています。現代社会の形態を考えると、便利屋というのはなくてはならない仕事です。

 

その主な理由は以下の5つです。

 

1.社会の高齢化

内閣府の『平成30年版高齢社会白書』によると、65歳以上の人口は総人口の27.7%と報告されています。

 

1970年に7%であったのに、1994年には14%を超え、現在では27.7%。どんどん高齢化が進んでいるのです。

 

高齢になってくると、『若いときには普通にできたことが できなくなる』ということが起こってきます。

 

たとえば今まで庭木の剪定(せんてい)を楽しみにしていた方が、自分で三脚や梯子に登って剪定(せんてい)することができなくなったり、家具の移動や組み立てが困難になったりしてきます。

 

庭の草取りや換気扇掃除もご高齢の方にとってはたいへんな仕事ですし、通院の送り迎えが必要になってくることもあるでしょう。

 

そんなとき手助けしてくれる家族が一緒に住んでいればよいのですが、実際にはなかなかそうもいきません。高齢者世帯の半数は、一人暮らしか夫婦お二人の世帯なのです。

 

「困っていることがあるけれど、頼む相手がいない…」。

 

お年寄りがそんな思いをする社会だけには なってほしくないですよね。

 

便利屋は高齢化社会のレスキュー部隊です。もしあなたが便利屋を開業したら、ご高齢の方にも届く営業を心がけてください。

 

「困っているけれど、誰に相談して良いのか分からない」。そう思ってらっしゃるお年寄りは、案外たくさんいらっしゃるものです。

2.社会の核家族化

昭和の半ば頃までの日本は、『三世代同居で長男が親の面倒をみる』という慣習がありました。しかし今ではほとんどが核家族です。

 

核家族化が進んでいくと、「代々家に伝わっていた作業や家事が受け継がれない」ということが起こってきます。

 

たとえば自転車のパンク修理とか、水道などの水回りの簡単な修繕、障子の張り替えなどは、昭和の時代には親の手伝いをしたりして覚えていったものです。

 

しかし現代っ子は学生時代も塾や部活で忙しく、手伝いをする時間もありませんし、大人になっていざ聞こうと思ったときには、親は同居していません。

 

便利屋の仕事は、こういった『ちょっとした困りごと』を請け負うことが多いのです。

 

 

また、社会が核家族化するということは、『高齢になった親の面倒をみる人がいない』ということでもあります。

 

「介護ヘルパーさんや家政婦さんに定期的な訪問をお願いするほどではないけれど、若いときのようには動けない。ちょっと手を貸してほしいときは、便利屋さんはありがたい」。

 

ご高齢の方からは、そんな風におっしゃっていただけることも多いです。

3.価値観の多様化

昭和一桁生まれの私の父は、毎日5時に仕事が終わり、毎日5時半には帰宅していました。

 

しかし現代ではそんな生活をしている人は少ないのではないでしょうか。残業もありますし、女性の社会進出も進んで現代人はとにかく忙しい!

 

「できれば家政婦さんを雇いたい!」。

 

心の中ではそう思っている方も少なくないと思います。

 

昭和のころは、家事はすべて自分たちでするものでした。しかし今はそうではありません。

 

忙しい現代では、「家事をする時間をお金で買う」ということが当たり前になってきました。

 

月に一度はキッチンをしっかり掃除してほしい、定期的に庭の草取りをしてほしい、旅行中のペットの世話をしてほしい、子どもの合格発表を見に行ってほしい、実家の片付けをしてほしい、などなど、昭和の時代だったら自分たちでやっていたことを、お金を払ってやってもらうという選択肢ができたのです。

 

 

また「クリスマスにサンタクロースになって、子どもにプレゼントを渡してほしい」とか、「私が入院中、いつも散歩している池の水鳥にエサをあげてほしい」とか、「花嫁の上司として結婚式でスピーチしてほしい」とか、「友人のふりをして一緒にコンサートに行ってほしい」とか、「一緒に夕食を食べてほしい」とか、ライフスタイルや事情にあわせて様々な依頼があります。

 

これからもライフスタイルや価値観がどんどん多様化するでしょうから、こういった依頼もどんどん増えていくでしょう。

 

4.地域住民との疎遠化

昭和の頃は、料理をしていて「醤油がない!」と気づくと、ご近所に借りに行くというような風習がありました。

 

ご近所で味噌や醤油を貸し借りするような人間関係があったのです。

 

ご近所に大工仕事が得意な人がいて、ちょっとお願いすると簡単な家の修繕などをしてくれるということもありました。

 

害虫駆除なども、こういう世話好きなおじさんがしてくれたものです。

 

ところが今は、「隣の人がどんな人かよく分からない」ということも珍しくありません。

 

だからお願いする人間関係が築けていないし、どうしても近所の人に頼みづらい。

 

そのためスズメバチの巣の駆除、一人ではできない庭の枝きり、自治会から依頼される団地の草刈りなど、昭和の頃だったらご近所で何とかしていたことを、便利屋が請け負う時代になっているのです。

 

便利屋が『困りごとのホームドクター』として働く時代は、まだまだ続くでしょうし、これからも増えると考えています。

5.AI(人工知能)に置き換えができない仕事である

15年くらい前まではパソコンを持っているのはごく少数でしたが、今ではほとんどの人がスマホを持ち、ネットを使いこなしています。こんな時代が来ると10年前には誰が想像したでしょう。

 

コンピューターの進化というのはめざましく、オックスフォード大学は「近い将来、9割の仕事は機械に置き換えられる」といっていますし、野村総合研究所は「これから15年で今ある仕事の49%が消滅する」といっています。

 

今後、AIに置き換わっていく仕事が多数あるのです。

 

「それならば便利屋はどうなの?」と、これから便利屋開業をお考えの方は気になることと思いますが、大丈夫です! 便利屋はAIにはできません。

 

掃除や草刈りなど、一部の作業はロボットがするようになると思いますが、それはごくわずかです。

 

一家に一台高性能の掃除ロボットの時代になる可能性もありますが、便利屋がAI(人工知能)を操作して作業をするということも考えられます。

 

AIにできないお客様との細やかなコミュニケーション

 

また、「サンタクロースになってほしい」、「結婚式に代理出席してあいさつしてほしい」、「一緒に食事してほしい」といった仕事は、『人』でないとできない仕事です。ロボットでは代わりはきかないのです。

 

そしてAIには克服しがたい苦手分野があります。たとえば細やかなコミュニケーションや人の気持ちを感じとること、文章を解釈して問題解決すること、発展的な会話が苦手なのです。

 

便利屋をしていると、仕事の依頼を受けて打ち合わせを始めてみたら、「家具の移動の仕事を依頼されたが、実際にはリフォームの受注になった」とか、「キッチンの掃除の依頼で伺ったが、掃除ではなく換気扇の交換になった」など、最初の電話の時と依頼内容が変わっていくことがあります。

 

お客様とのコミュニケーションの中で、『お客様にとってベストな状態』を考えた結果、こういったことが起こってくるのですが、こういう相手の真意をくみ取る会話はAIにはできないのです

 

また便利屋オーナーというのは経営者でもあります。どんなに時代が変わっても、経営者の仕事はAIにはできません。

 

「今、自分のエリアに住んでいる人たちに、どんな仕事を提供したら皆が幸せに暮らせるか」。これを考えるのは、やはり『人』なんです。

 

以上が、私が考える『便利屋が将来成長・発展する理由』です。

 

一家に一人、かかりつけの医者がいるように、一家に一人、『困りごとのホームドクター』としての便利屋がいれば、生活はもっと快適で安心できるものになっていくと信じて、毎日仕事をしています。